10月15日(土)午前9:25から放送される箱根駅伝予選会。例年通りであれば、「5km、10km、15km、17.4km、ゴール地点の上位10人通過順」と「5km、10km、15km、17.4km地点での上位10人合計タイム」が表示される。また、dボタンを駆使すれば各大学の順位及び選手の個人順位もレース中に見ることができる。
レース中気になるのは、やはり「どの大学が予選通過するか」というところ。過去の大会の傾向から、各地点で何位くらいだと通過可能性が高そうか調べてみました。
予選会形式が「ハーフマラソン」になった95回大会〜98回大会について調べてみました。
95回大会
▼5kmごとの上位10人合計タイム推移
▼上位10人各地点通過順位(TV参照)
96回大会
▼5kmごとの上位10人合計タイム推移
▼上位10人各地点通過順位(TV参照※一部データなし)
97回大会
▼5kmごとの上位10人合計タイム推移
▼上位10人各地点通過順位(TV参照)
98回大会
▼5kmごとの上位10人合計タイム推移
▼上位10人各地点通過順位(TV参照)
各地点ごとの楽しみ方
まず、直近の傾向として5km地点は参考にならない可能性が高いです。箱根駅伝を本気で目指せる大学が増えているのと、位置どりに失敗する大学があるのと…辺りが理由なのか、5km地点の順位と最終結果を見比べると違い過ぎています。ちなみに、予選通過した大学の中で5km地点の上位10人合計タイムが最も低かったのは98回大会の法政大学、25位。99回大会と同じコースだった95回大会と96回大会に関しては、5km地点の順位と最終結果の誤差が少ないですが、95〜98回大会全て最初は滑走路を走るため「あまり参考にならない」には変わりないかと。集団走が得意そうなチーム(予選会通過常連校)の出遅れであれば気にしなくても良いかもしれません。
10km地点からが重要。ここで順位が上がるチームは10km以降も順位を上げられるチームが多いです。逆に5kmで上位だったとしても大きく順位が下がるようであれば終盤の叩き合いに巻き込まれる危険も。ちなみに、予選通過した大学の中で10km地点の上位10人合計タイムが最も低かったのは97回大会の神奈川大学、17位。但し、5km地点24位からのジャンプアップした結果の17位です。仮に順位が低くても伸び率が高ければ予選通過の可能性が期待できるかもしれません。
15km地点になると概ね最終結果と近い順位が出てきます。98、97、95回大会は15km地点の上位10(11)校のうち9(10)校が通過。96回大会は15km地点の上位10校がそのまま通過しました。この4大会について言えば、15km地点で5位だった大学(98回大会大東文化、97回大会中央学院)が予選落ちしているので「上位にいるから安泰」とは言えませんが、11位以下から巻き返すのは至難の技です。ちなみに98回大会は15km地点で11位だった専修大学(1順位UP)、97回大会は15km地点で12位だった法政大学(2順位UP)、95回大会は15km地点で14位だった上武大学(3順位UP)が滑り込んでいます。
おそらく今年は17.4km地点で一度TV上で10人通過及びタイム順位が表示されるかと思います。この段階で予選通過圏内に入っていなかったけど予選通過できた大学は4大会で2校のみ。97回大会の法政大学(11位、10位圏内まで25秒)と95回大会の上武大学(13位、11位圏内まで30秒)。この時点でほぼ勝負は決していますが、「30秒差以内」「順位を上げている」という条件に当てはまっていれば滑り込む可能性ありと言えるでしょう。
まとめると…。
- 5km→常連校が下位に沈んでいたら上げてくるかも
- 10km→5kmから10kmへの順位変動にも注目
- 15km→ほぼ勝負は決するが5位くらいでも油断できない
- 17.4km→「30秒差以内」「順位上げてる」であれば圏外でも希望あり
という感じでしょうか。
ちなみにゴール地点で10人通過順が表示されつつも、発表まで長い時間待たされて毎回ソワソワしますが、基本的に10人通過順が8番以内であれば通過確率は高いです。調べた4大会の中で10人通過順が8位以上なのに予選通過できなかったのは96回大会の麗沢大学(6位)。しかも、タイム順も11位をずっとキープ、10人通過順も17.4km地点から上げたにも関わらずだったので…10位11位くらいの争いは、接戦なほど発表まで分からないものですね。
ちなみに10人全員が遅れないことはとても重要
▼98回大会5km地点各大学の状況(上位10人)
▼98回大会10km地点各大学の状況(上位10人)
▼98回大会15km地点各大学の状況(上位10人)
▼98回大会20km地点各大学の状況(上位10人)
▼98回大会ゴール地点各大学の状況(上位10人)
10km地点から15km地点あたりで集団走をあえて解除しているのか遅れが出てバラけているのかは分かりませんが、予選通過できなかった大学ほど15km地点辺りからの8〜10人目が遅れ始めます。10人(できれば12人)全員が最高のパフォーマンスを発揮することが重要と言えそうです。